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ごうまつり
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深夜の境内を走り回るという壮大な鬼ごっこ、ごうまつり。
ごうさまにつかまると死ぬ・・・という云われもあり。メンバー5人で、わくわくハラハラしながら行ってきました。
全国でも奇祭な祭りというだけあって、きっと昔々から大切ないわれがあり守られてきた神聖なお祭りなんだ、と想像しながら、
とりあえずどういった心構えで行けばよいのかと、ネットで何日も前からこのお祭りについて検索していましたが・・・、
ない。この祭りに関する情報がどこにもない。
そんなに閉ざされた地元特有の大切なお祭りなんだー、と、とりあえず心構えは「逃げる」と決めて向かう・・・。

道に迷って迷って23時もまわり、なかなかそれらしき寺は見当たらず、看板もなし。
もうこのドライブだけで楽しかったよねー帰ろかーなんて言っていた頃、
細い細い山道をぐんぐん登り、さらに突然現れた舗装途中なのか広いじゃり道(しかも四駆じゃないと厳しい坂道)、
この先になにかあるから舗装途中なのね・・・。
おそるおそるそこを登っていくと、怪しい建物に到着。
辺りは明かりすらなく、白い塀に囲まれて中の様子は分かりませんが、その建物の前にはお墓や軽トラックなど、
それからなにかを祭っているような縄が張ってあったり、・・・こわい。絶対こわい。
ここは違うよ、ここは来ちゃだめなところだよ、戻ろう戻ろう、と帰る気満々だった瞬間-

「あ! 清水寺! 書いてある!」

会場であるはずの 清水寺 と書かれたものを発見してしまったのでした。

「いやだー! 下りたくない!」
酔っ払いさんも含めて全員がそう思うほど、そこは真っ暗で静かで、
祭りなんてやっている雰囲気じゃない。
写真を撮るなんてもってのほかです。あるはずのないものまでうつってしまいそうです。

そしてみんなどこからこの祭りを聞きつけてやって来るのか、
若者が乗った車が次々入ってくる。
まぁせっかく来たんだしどんな祭りかも見てみなくっちゃ、と勇気を出して塀の中へ。
奥へ歩いていくと、もう始まっているもよう。
ちょうちんを持ったおじさんが所々に待機。
好んで来といて怯えてる といういかにもやじうま的根性を見せながら、おじさんに「もうごうさま走ってるんですか」なんて聞いてみる。
おぅ、行ってごらん、とさらっと答えてくれるので、いやっつかまる!? と言うと、
おじさんからは思いもかけない言葉が。

「もうありゃ弱っとるからつかまりゃーせん。走っとらん、歩いとる」

・・・えっ。歩く・・・? イメージダウン1。
威勢のいい鬼が境内を走り回っているはず(自分の勝手なイメージ)だったんだけれど。
じゃ、じゃあ行ってみようかー。
お手てつないで一段一段階段を登り、境内の中へ。

真っ暗です。とにかく真っ暗。どこにごうさまが走ってるの!? 
人はけっこういて、走って逃げる場所なんてありません。
おじさんたちがなんて言ってるのかわからない低いトーンの掛け声で、ごうさまといっしょに境内の中をまわっている。
こわい。
違う意味でこわい。
なにやらごうさまらしき人物が近づくと、みんながわさーっと逃げる。そう、わさーっと。わらわらと。
キャーという想像とはうらはらに。時々若い女の子がキャーと悲鳴をあげながらも、
意外と地味にごうさまから逃げる。というか、避ける。イメージダウン2。

ごうさまの姿はというと、小さい。子どもかと思うくらい小さい。なるほど、お年なのですね。
毎年同じ人がごうさまをしているそうです。
頭に白いわさわさしたものをつけているのが分かる程度で、真っ暗で、どんな服装で性別は というのもまったくわからない。
なので、真っ暗な中、得体の知れないものから逃げるというこわさ。
それにもう耐えられず、そそくさと境内を下りて退散しました。

こんな奇祭に出会えて、満足です。・・・もういいです。
ごうさまになんと思われようと、もうご勘弁下さい。
さようならごうさま。ありがとうごうさま。

p.s.そしておにいちゃん運転お疲れ様でした。

by nyon-0129 | 2006-08-16 08:18
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